Serendipty

カワイイ至上主義をぶち壊す

私という病 - 中村うさぎ

 何気なYahoo!トップサーキュレーションアプリを開いたときに出てくる「愛され」「モテ」「選ばれ」「抱かれ」る女になる方法みたいな内容の記事や、自称Sの男が壁ドンしてくる少女漫画に対する私の嫌悪感はどこから来るのだろうと考えていたが、その気持ちが明確に言語化されていた。

   

このように己の「主体性」にこだわる人間であるからこそ、男たちから一方的性的対象として扱われることに対して、怒りや屈辱を感じるのである。それは、無理やり自分が受動的な立場に置かれることだからだ。(p.158 l.15- p.159 l.1)

 

 愛されたい、だけど見返してやりたいという気持ちはすごくよくわかる。

私自身中村うさぎのデリヘル、東電OLの路上売春ほどのことはしていないけれど、

自分の女としての価値を確かめるような行為は何度かしてきた。(「女の子」という名前のない存在として扱われるのが嫌でやめたけど)

女子大生、若者、といったカテゴリーはまだ俯瞰して見れるけれど女としての自分は客観視できない。ただ、少なくとも女は捨てたり切ったり売ったりできるものではないと思うし、いくらババア、もう女じゃないと言われる年齢になってもそう主張していきたい。